こんにちは、代表の西山です。
早いもので、とうとう12月に入り、2014年も残すところ1ヶ月を切りました。

月日が経つのが年々早く感じられるように思います。以前に誰かから聞いた話では、平均的に人間は18歳を折り返しに時間が過ぎるスピードが加速していくそうです。ホントかウソかはしりません。俳優の菅原文太さんも亡くなってしまい昭和の名優がまた一人減りました。残念です。
今日はウェアラブルについて思うことを書きます(長文です)

ウェアラブルデバイス?

さて、今ではウェアラブルデバイスという名称で一般化してきた「アプリと連携して動作するアクセサリ」ですが、弊社では2012年2月に発売開始した米LARK Technologies社の「LARK アンアラームシステム」を皮切りに、今では十数種類の「アプリと連携して動作するアクセサリ」を取り扱っております。画像はまもなく発売のモーションセンサーとメモリを内蔵した心拍計「Wahoo Fitness TICKR X」です。

なぜ、「アプリと連携して動作するアクセサリ」という名称を使うかというと、個人的にウェアラブルデバイスという名称はピンと来ないと思っているからです。ウェアラブルデバイスと言うからには、身につけられる装置という定義だと思いますが、身につけないデバイスでもこの名称でくくられている事に個人的には違和感を感じております。別の名称では、「IoT」(Internet of Things)と呼ばれることもありますが、Bluetoothを使った機器ではインターネットに接続しないモノも存在するので、こちらも個人的にはピンと来ません。少し前では、アップルオンラインストアでは、このカテゴリの製品を「app-enhanced accessories」(アプリで拡張するアクセサリ)と題して販売されていましたが、この名称もいつの間にか消えてしまいました。


では、どういう呼称が適切か?という話になると思いますが、弊社ではウェブサイトにも掲載している通り、1-2年前からアプリとアクセサリを掛けあわせた造語「アプセサリ」という名称を使い始めました。昨年の春頃にはBluetooth SIGが日本で行った記者会見で同じ「アプセサリ」という名称を使用し、「来たか!アプセサリ」と思いましたが、待てど暮らせど一般化する気配もありませんw

アクセサリの可能性

少し話がそれましたが、個人的にいろいろな呼称が存在する「アプリと連携して動作するアクセサリ」は、将来性の高い製品だと考えております。著名なフリーランス ITジャーナリスト林信行さんの講演の中でも、数年前からこのカテゴリの製品が頻繁に登場しています。この他にもクラウドファンディングサイトとして有名な「Kickstarter」や「Indiegogo」などにも多数の製品が登場しています。

また、万歩計の発展型とも言える歩数やカロリーなどを算出できる活動量計においては、海外メーカーだけでなく、タニタ、オムロンなど国内の多数のメーカーも参入しはじめています。今年は新規参入が目立ったとしでもあったので、ウェアラブル元年などと呼ばれたりもしております。画像は「Tabu Lumen」というBluetooth内蔵のLED電球です、好きな色に変えられますよ。

ジャンルを超えて展開されるアクセサリたち

どのような製品があるかというと、大きく分けて身に付けるタイプの「ウェアラブル型」、身につけずに使う「ノンウェアラブル型」に分けられます。まずはウェアラブル型、前述の活動量計に限らず「Zeppセンサー」という製品では、ゴルフ、野球、テニス、ソフトボールに対応しており、グローブ、バット、ラケットなどにセンサーを取り付けることで、スイングを解析して3D表示したり、プレイの内容を分析することができます。

中には身につけない製品もありますが、他にもいくつかウェアラブル型の製品をいくつか紹介します。画像はノンウェアラブル型の代表的な製品「iRig HD」というギターにつなげて楽しめる製品です。

トップバッターはフォーク!

今年のCESで発表され反響を呼んだ「HAPIfork」。フォークに内蔵したモーションセンサーを通じて、食べるペースなどを計算してアプリに表示することが出来る一風変わった製品です。日本だと同じようなコンセプトで、HapiChopstickみたなのが出ると面白いかもしれません。こちらは国内では販売されていないと思います。(画像参照:https://www.hapi.com/)

お次は歯ブラシ!

こちらは最近リリースされたBluetooth歯ブラシで、「ブラウン オーラルB プラチナ」という製品です。Bluetoothを内蔵していて、強く押し付けすぎると警告が出たり、歯磨きの時間を統計で見ることが出来る製品です。見た瞬間に欲しいと思いましたが、電動歯ブラシの宗派の違いにより家族会議で否となりました事が残念でなりません。(画像参照:http://oralb.braun.co.jp/)

バスケットボール!

身に付けるギリギリラインですが、こちらも同じくBluetoothを内蔵したバスケットボールで、ドリブルの回数などを計測したり、コーチング機能を利用することが出来ます。こちらも国内では競技人口の差だと思いますが販売されていません。(画像参照:http://www.94fifty.com/)
同じような機能をサッカーに落とし込んだ「adidas miCoach smartball」という製品は販売されており、こちらは国内で購入が可能です。

ここからはノンウェアラブル型を紹介!

この他にもいろいろなウェアラブル型がありますが、切りが無いので次に「ノンウェアラブル型」の製品をいくつか紹介していきます。身に付けるというくくりの無い分、多種多様な製品がこのカテゴリには存在します。

ウェアラブルとの大きな違いはスマートフォンとの通信に多くの場合は、Wi-Fiを採用していることが挙げられると思います。これはIFTTT(イフト)などのサードーパーティーサービスとの連携を考量しての事なのかもしれません。使い方次第で、用途が広がるんですから。

平たく言えばラジコンですね!

ノンウェアラブル型として知名度、将来性ともに高いカテゴリのひとつとしてドローンが挙げられます。中でも老舗的な存在の仏パロット社の「AR.Drone」は、初期モデルから機能のアップデートが行われ、現在ではGPSを搭載したモデルやHDで撮影が可能なモデルなど多彩なランナップとなっています。将来的には農薬散布やスポーツ中継など様々な用途への転用が期待できる物だと思います。(画像参照:http://www.parrot.com/jp/)

データ測っちゃいます!

次は搭載したセンサーで様々なデータを測定できる「Netatmoウェザーステーション」という製品です。筒型の本体に搭載した気温、湿度、騒音計、二酸化炭素濃度計などを集計して、統計を図ったり、様々な用途に使用することができます。国内ではこちらの事例としても紹介したビニールハウスで使われたりしています。
マッチポンプ的ですが、こちらの製品は弊社取扱で、前述のIFTTTとも連携が可能です。

守っちゃいます!

こちらは、VIPERというメーカーの製品で、カメラや鍵などをスマートフォン経由で閲覧管理できるセキュリティなどを統合したようなパッケージ製品です。(画像参照:http://www.viper.com/)

市場にはここに紹介していない様々な製品がリリースされています。弊社でも今後はこのカテゴリの製品の拡充を行っていきたいと考えています。

年明けにはCES 2015がラスベガスで開催されます。ウェアラブル元年から1年経過した市場でどんな新しい製品が登場するのか楽しみです。ちなみに一応書いておきますが、ここで紹介した日本未発売の製品を取り扱うという内容の記事ではありませんので、悪しからず。