こんばんは。デザイナーの小林です。いきなりですが、自分がいる部屋の二酸化炭素濃度を気にした事がありますか?私は正直、二酸化炭素と言えば排出量のイメージが先行しており、濃度についてはあまり考えたことがありませんでした。濃度以前に二酸化炭素についても、増加すると地球に悪影響を及ぼす・・・なんて、お恥ずかしい事にそんな小学生レベルのおぼろげな知識しかありませんでした。そんな私が二酸化炭素を通り越して濃度について調べるきっかけになったのは、自社で取り扱っているNetatmo社のウェザーステーションという製品が、二酸化炭素濃度を測定出来ると知ったからなのです。
測定というより、アプリ(iOSやAndroid)やWEBブラウザ(IE、ファイヤーフォックス、Chromeなど)使ってリアルタイムに監視(WiFi環境は必須)することが出来ます。私はこの製品に直接関わっていなかったので、お天気マニアか農作物を取り扱うような人たちが使うものなんだろうなあ、程度に考えていました。しかし二酸化炭素濃度について調べている内に、その考えはとんでもなく間違っていて、自分の生活に密接しているということを理解したのです。
まず、人の呼吸によって二酸化炭素が排出されるというのは、小学校の授業で習ったので何となく覚えていました。仕組みについては、酸素を吸うことにより体内では様々な化学変化が起こり、人の身体を動かすためのエネルギーが作られます。そのエネルギーを燃焼させて筋肉を動かしたり、情報伝達を行っています。かなり大雑把な説明ですが、燃焼させた後の燃えかすの様なものが二酸化炭素です。何だかこの説明だけ見ると、人もまるでロボットの様ですね。
窓を閉め切った閉鎖的な空間に人が増えると、呼吸をすることによってそこは燃えかす(二酸化炭素)だらけになり、二酸化炭素濃度はどんどん高まります。そして二酸化炭素濃度が高まれば高まるほど、人間の思考能力は低下していきます。厳密には、2,500ppmという数値を超えた時点でその現象は顕著で危険なレベルに。そういったことが原因で、平成15年(2003年)には、24時間換気システムを建物に導入することが、国によって義務づけられました。逆に言えば、平成15年(2003年)以前の建物にはそういった取り決めが無いので、二酸化炭素濃度が高く、思考能力低下を引き起こしやすい環境が生まれるということになります。
出来たばかりの新しい図書館と、昔からある古びた図書館では、どちらが勉強がはかどると感じますか?圧倒的に新しい図書館を挙げる人が多いと思います。これは恐らく過去の経験に基づいていて、図書館以外でも新しい綺麗な建物で何かを行った時に、うまくいったことが多かったからだと考えられます。そして二酸化炭素濃度との因果関係を含めると、化学的にもそれが正しいと言えるのです。
周りを見渡すと、学校や幼稚園、保育所といった施設の大半は、まだまだ平成15年(2003年)以前に建てられたものが多く見受けられます。もしそういった環境で換気が行われなかった場合は、二酸化炭素濃度が2500ppmを超え、かなりの確率で学力の低下が起きるでしょう。一生懸命先生が授業をしているのに生徒の大半が寝てしまっている。そういった場合も二酸化炭素濃度の上昇が想定)されます。米ローレンス・バークレー国立研究所では実際に二酸化炭素濃度の上昇に対する学習能力の変化について調査し、高濃度においては解ける問題数の減少、正解率の低下が結果として報告されています。
また、二酸化炭素濃度の上昇が悪影響を及ぼすのは学業の場だけではありません。企業だってそうです。都内には老朽化した古いビルが無数に立ち並びます。その中できちんと換気を行っている企業がどれくらいあるでしょうか?会社の売り上げが中々上がら無いのは、もしかしたら二酸化炭素濃度が関係しているのかもしれません。
ただ、いくら二酸化炭素濃度二酸化炭素濃度と言っても、それを調べる術が必要です。その術というのがNetatmo社のウェザーステーションです。前述した通り、ウェザーステーションはリアルタイムに二酸化炭素濃度を表示してくれます。WiFiと連携しているので、外出先から数値を見ることが可能だったり、二酸化炭素濃度が高まるとお知らせも届きます。それを目安に換気すれば思考能力の低下を回避することも容易になりますね。
使用例を学習塾に当てはめてみます。学習塾で気にかけている室内環境と言えば、精々室温くらいでしょう。二酸化炭素濃度に関する重要性をきちんと説明をした上で、二酸化炭素濃度が常に低数値であることを見せられる状態にしておけば、室温だけを気にしている学習塾とは明確な差別化が可能に。学習する上で最適な室内環境を生徒たちに提供していると、自信を持ってアピールすることが出来るのです。
二酸化炭素濃度を知りコントロールすることにより、日々の生活が大幅に改善されるということが、ご理解いただけましたでしょうか。Netatmo社のウェザーステーションを使い、脳が活性化された環境でベストなパフォーマンスを発揮しましょう!
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